国内FXは金融庁によるレバレッジの規制があり、最大レバレッジは25倍です。
しかし、海外FXでは25倍を大きく上回る100倍や400倍、1000倍といった超ハイレバレッジで取引が可能になっています。
「レバレッジが大きくなればなるほどハイリスクなので、海外FXは危険」という声も聞かれますが、実はそうではありません。
この記事を読むと海外FXの超ハイレバレッジをローリスクでハイリターンを狙う方法がわかります。
レバレッジとは何か
FXの特徴の一つが「レバレッジ」(leverage)です。
一般的には「てこの原理」で説明されています。
小さな力でもてこの原理を利用すれば重い物でも動かすことが可能です。
つまり少額の資金であっても、レバレッジを効かせることでより大きなトレードを行い、利益を得ることができるということです。
ですから現物取引よりもレバレッジを効かせることのできる証拠金取引の方が、効率良く利益を積み上げていくことができます。

レバレッジ25倍と400倍ではどう違うのか
まず最初にレバレッジによって必要な資金(証拠金)やリターンがどうなるのか比較してみましょう。
レバレッジ1倍、25倍、400倍で必要な資金の違い
為替相場)米ドル/円 1ドル146円 10万通貨のポジションを保有するための必要資金
現物取引だとレバレッジを効かせられないため(レバレッジ1倍)、10万通貨分(10万ドル)のポジションを保有するための必要資金から見ていきましょう。
146×100,000=14,600,000円
1千万円を超えていますので、一般的なトレーダーにとってはこの金額は大きすぎますね。
現物取引であれば1万通貨分(1万ドル)146万円だと現実的な数字です。
それでは国内FXの最大レバレッジでトレードすると10万通貨はどのくらいの証拠金(資金)が必要になるのでしょうか?
146×100,000÷25=584,000円
それでも50万円以上の資金が必要です。
FX初心者には扱う資金が大きすぎますね。
最後に海外FX(CMGの最大レバレッジ)の400倍ではどうでしょうか?
146×100000÷400=36,500円
現物取引だと1千万円以上の資金がないとトレードできなかった10万通貨が、わずか36,500円の証拠金でトレードできます。
この金額であればFX初心者であっても大きな負担なくトレードに参加できますね。
これがレバレッジの力です。
レバレッジがあるからこそ、FXでは実際には手の届かない大きな金額も少額の資金でトレードできるのです。

レバレッジ1倍、25倍、400倍のリターンの違い
投資している金額が違うわけですから、当然リターンも変わってくるだろうと思われるかもしれませんが、レバレッジが何倍だろうが10万通貨のポジションを保有していることに変わりはないので、実はリターンの金額も同じになります。
10万通貨の場合、円安ドル高で1ドル146円が1ドル147円に1円上昇したとすると、どのレバレッジでトレードしていたとしても、10万円の含み益に変わりはありません。
つまり1千万円以上の投資をしても、36,500円の証拠金であっても、利益は同じなのです。
しかもレバレッジ400倍であれば、この含み益でさらに10万通貨のポジションを買い足すことも可能です。
海外FXが少額の資金でハイリターンを狙っていける環境であることがよくわかりますね。

ローリスクでハイリターンを狙う方法
米ドル/円のボラティリティ(変動率)は近年高くなってきていますので、1日で1円以上変動するのは珍しいことではなくなりました。
それだけ稼ぐチャンスがあるということですが、1円上昇することもあれば、逆に1円下落する可能性もあります。
そうなると10万円の含み益ではなく、10万円の含み損になります。
ですから海外FXはハイリスク・ハイリターンだという主張になるのですが、実はローリスクにする方法もあるのです。
レバレッジは自分でコントロールできる
国内FX、海外FXに関わらず投資にはリスクが付き物です。
大切なことはこのリスクを十分に理解し、さらにリスクマネジメントできるかどうかになります。
今回お伝えしたい一番のポイントは、「レバレッジは自分でコントロール」できるという点です。
例えば20万円の資金があって、海外FXに投資した場合、先ほどの1ドル146円の場合だと54万通貨のポジションまで保有することが可能です。
しかし、ここで10万通貨のポジションだけ保有すれば必要証拠金は36,500円ですからかなりの余裕(余剰資金)が生れます。
仮に予想の逆に1円動いても含み益に耐えることができるわけです。
この場合のレバレッジは73倍となり、これを「実効レバレッジ」と呼びます。
FXでは実効レバレッジをコントロールすることでリスクを軽減することができるのです。
つまり最大レバレッジが400倍ということは、実効レバレッジを1倍にすることもできますし、25倍にすることもできます。
1倍から400倍までの選択肢があるということです。
このようにレバレッジの選択幅が広くなっているだけ自由度が高いのが海外FXの大きな魅力です。
リスクは自分でコントロールできるので、超ハイレバレッジ=ハイリスクではなく、超ハイレバレッジ=ローリスクにすることが可能なのです。

国内FXにはないゼロカットシステム
為替相場は時に予想以上の大きな変動を起こすことがあります。
アメリカのFRB(連邦準備理事会)やユーロ圏のECB(欧州中央銀行)、日本銀行の金融政策の転換はそんな大きな変動の一つです。
例えば2015年1月に起きたスイスフランショックは、スイス国立銀行の金融政策によってスイスフラン/円が39円も大暴落しました。
10万通貨を保有していればなんと390万円の変動です。
スワップポイントを狙って大きなポジション(ロングポジション)を保有していたトレーダーが多かったので、含み損はそれ以上になります。
FXは基本的に決められた証拠金維持率を下回ると強制的に決済になります。
これを「ロスカット」と呼びます。
ロスカットされれば元金は減るものの、マイナスになることはありません。
証拠金がマイナスになることを防ぐためにロスカットの機能はあるのです。
しかし、このスイスフランショックの際は一時的に取引が停止してしまい、ロスカットが作動しませんでした。
取引が再開した時には証拠金はマイナスとなっており、そこで強制的に決済となりました。
そのマイナス分は追証と呼ばれており、いわゆる借金です。
つまり何か異変が起こった場合、大きなポジションを保有していると資金を増やすどころか、大きな借金を背負うリスクがあるということです。
ただしこれは国内FXの話です。
国内FXではこのような事態に陥った場合、追証が発生し、最悪の場合は自宅や自家用車などが差し押さえになります。
しかし、海外FXの場合は「ゼロカットシステム」を採用しているFX業者がほとんどです。
このゼロカットシステムは、仮にロスカットが作動せず証拠金がマイナスになってもマイナス分はそのFX業者が負担してくれます。
つまり追証は発生しません。
36,500円の証拠金でレバレッジを効かせて10万通貨を保有して同じケースになっても、損失は390万円ではなく、36,500円に制限されます。
逆にショートポジションを保有していたら36,500円の証拠金は一気に390万円となります。
ゼロカットシステムがあるおかげで、海外FXは、損失は限定されるが利益は無限というトレーダーにとってリスクを抑えられる素晴しい環境になっているのです。
少額の証拠金で、超ハイレバレッジを使ってハイリターンを狙うようなギャンブルトレードでも心配する必要がありません。
少額の資金ですからリーリスクでハイリターンを期待できます。
国内FXでは金融庁がゼロカットシステムを禁止しているため、どこのFX業者を利用しても証拠金がマイナスになると追証が発生しますので注意してください。
ハイリスクになるトレードの注意点
最後にハイリスクになるトレードについてと、その予防策について解説していきます。
自分で決めた損切りは徹底する
海外FXの場合、ロスカットされる証拠金維持率の目安は「20%」です(FX業者によって異なるので必ず事前に確認しておきましょう)。
入金した証拠金で限度いっぱいまでポジションを保有していてロスカットになった場合、資金の80%を失ったことになります。
少額の資金でハイリターンを狙ったトレード(ギャンブルトレード)であれば大きな問題はありませんが、高額の資金の場合は絶対に避けたい事態です。
大きな利益を得たいという欲求や、含み損を穴埋めするためにナンピントレード(反発を期待してさらにポジションを買い足す)をしてしまうケースはハイリスクになります。
必ず自分で決めたルールを守ってトレードを行うことがリスクマネジメントに繋がります。
例えば含み損が100pipsになったら損切りするというルールを決めたらそれを実行しましょう。
為替相場は上下しますので、待っていたら含み損が含み益に変わる可能性は確かにあります。
しかし、それをやっているといずれはロスカットまで含み損が膨らんでしまいますから、潔く損切りして次の機会を待つことが賢明です。
自分が事前に決めた損切り幅は徹底するようにしましょう。
どのような損切り幅が理想なのかは別の記事で解説していますのでそちらをご覧ください。

勝てると見込んだ場面だけエントリーする
FXは土曜・日曜日以外は24時間トレードできます。
常にポジションを保有しないと気が済まないケースも危険です。
一般的に「ポジポジ病」と呼ばれており、こういったトレードを続けているとどんどん負けが大きくなってしまいます。
ハイレバレッジでトレードしている以上、1回で大きな利益を生み出すことができますから、勝てるタイミングだけエントリーすることが大切です。
まとめ
FXのレバレッジについて、また、国内FXのレバレッジと海外FXのレバレッジの違いについて理解は深まったでしょうか。
ハイレバレッジを提供しているFX業者がハイリスクではなく、自分でコントロールできる実効レバレッジの幅が広がるため自由度が高いだけです。
むしろゼロカットシステムがある分だけ、国内FXよりも海外FXの方がリスクを軽減してトレードが行えます。
ただし、紹介したようにリスクが高いトレード手法がありますので注意してください。
勝率を高めるためのコツについてはまた別の記事で紹介していますので、そちらをご覧下さい。
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