FXはいかに分析力に長けていても、メンタルが強いなければ自分の感情に左右されてしまい負ける確率が高まります。
そこでメンタルに自信がない人や、まだFXについての経験が浅い人については「PAMM口座」をおすすめします。
海外FXの特徴の一つであるPAMM口座とはいったいどのようなものなのでしょうか?
この記事を読むとPAMM口座の仕組みやメリット、デメリットについてわかります。
PAMM口座とは
PAMM口座は他の口座とは異なり、プロトレーダーに運用を任せる仕組みになっています。
正式名は「Percentage Allocation Management Module」です。
国内FXでは金融庁の規制でPAMM口座は開設できませんが、日本の金融庁のライセンスを取得せずにサービスを提供している海外FXでは問題なくPAMM口座を利用できます。
裁量トレードとは違い、エントリーのタイミングや損切りの幅の設定、エグジットのタイミングなどを自分自身で行うことはありません。

PAMM口座の仕組み
PAMM口座は、裁量トレードとはまったく別の自動売買取引というカテゴリーに属します。
どのような人にトレードを任せることになり、自分自身では何ができるのか、また何をしなければいけないのかについて解説していきます。
トレードするのはプロのトレーダー
まずあなたの大切な資産を運用するのはプロのトレーダーです。
プロのトレーダーとしてFX業者に登録されるためには、厳格な審査があり、実力と経験を伴っているトレーダーだけです。
(審査の基準などは各FX業者によって異なります)
投資信託で資産を運用してもらうのにプロのファンドマネージャーに任せるのとほぼ同じですが、事前に何の銘柄をどのくらいの割合でトレードするかといった指標はありません。
運用の成果は委託するプロのトレーダーの腕次第です。
登録されているトレーダーは実績が公開され、結果が評判に直結するため全力を尽くしてトレードをしてくれます。
FX初心者や中級者よりも分析力があり、どのような相場がチャンスなのか経験から学んでいるプロのトレーダーですから、自分自身で裁量トレードを行うよりも利益を出して、資産を増やしていける可能性が高まります。

リアルタイムのトレード状況は確認できない
PAMM口座では委託したトレーダーがどのようなトレードをしているのか、リアルタイムの状況はまったく確認できません。
理由は、委託した資金はプロのトレーダーが管理するマスター口座を利用してトレードされるからです。
ですから資産を預ける側としてはどのようなトレードを行って利益が出たのか、損失が出たのかは確認しようありません。
一人のプロトレーダーに任せることに不安がある場合、リスクヘッジのために資産を分配し、複数のトレーダーに割り当てて運用していくこともできます。
こうすることによって誰かが損失を出しても、他のトレーダーの利益で穴埋めできるのです。
利益が出たら手数料を支払う
こちらのPAMM口座は裁量トレード用の口座とは異なり手数料がかかります。
どのくらいの金額になるのかはFX業者によって差がありますが、およそ利益の15%から30%分です。
例えば10万円の利益が出たとすると、3万円はプロトレーダーへの報酬に支払われ、7万円が自分の利益になります。
利益が出ていないのであれば手数料は発生しないのが一般的です。
投資信託だとファンドマネージャーに支払う報酬はもっと高いですし、損失が出ても手数料が発生しますから、そこと比較するとPAMM口座の手数料はリーゾナブルです。
勝率が高まり利益が出せると考えると、通常の裁量トレードよりも取引コストがかかっても仕方ありません。
PAMM口座の手数料は必要経費だと考えると納得できます。

PAMM口座のメリット
ここまでの解説でPAMM口座のメリットについて気づいたポイントも多いでしょう。
改めてPAMM口座のメリットにはどのような点があるのか解説していきます。
感情に左右されないトレードができる
「裁量トレードで失敗する人の特徴」という記事でも紹介していますが、「損をしたくない」、「速く決済しないと含み益が無くなってしまう」といった感情に流されてしまうとFXでは勝てません。
そうは言っても自分自身の感情をコントロールすることは簡単な話ではありませんので、EAを利用した自動売買取引で、感情に左右されないトレードスタイルへの変更をおすすめしました。
PAMM口座も同様に自分自身の感情に邪魔されずFXで利益を積み上げていくことができます。
理由はトレードを熟知しているプロトレーダーにすべてを委託するからです。
損切りについてもプロトレーダーが適切なタイミングで実行してくれますので、なかなか損切りが決断できず含み損が膨らんでいくといった点を大きく改善することができます。
忙しくても効果的なトレードができる
PAMM口座は自動売買取引と同じく自動でトレードが行われます。
時間を割いてチャート分析をしたり、チャートの画面をずっと監視していてエントリーするタイミングやエグジットするタイミングを待つ必要もありません。
ですから忙しくてFXを利用することができない人であっても問題ありません。
仕事が忙しい人や家事で忙しい人であっても、代わりにプロトレーダーが絶好の機会を逃さずにトレードしてくれますので、効率良く稼ぐことができます。
一流のプロトレーダーが集まりやすい環境
PAMM口座は、委託したプロトレーダーがどのようなトレードを行ったのかわからなくなっています。
これはプロトレーダー側からすると大きなメリットです。
自分のロジックやストラテジーを公開することなくトレードを行えるからです。
PAMM口座と似た仕組みにMAM口座がありますが、こちらはトレードの詳細がすべて公開されてしまいます。
プロトレーダーからすると自分と同じトレードをされてしまうとそれだけ儲けが減ってしまいますから、なるべく自分のトレード内容は秘密にしておきたいわけです。
ですからMAM口座よりもPAMM口座の方が超一流のプロトレーダーが集まりやすいのです。
つまり資産を預ける側からしても成功の可能性が高まり、資産を増やしていくことが期待できることになります。

裁量トレードよりも勝率が高い
PAMM口座の最大のメリットはやはり、自分自身が裁量トレードを行うよりもはるかに勝率が高く、利益を積み上げていく可能性が高まるという点です。
例えトータルの勝率が5割でも利益と損失が同じ金額であれば資産はまったく増えませんし、トレードに割いた時間がもったいなかったという話になってしまいます。
プロトレーダーは勝率が4割ほどであってもリスクリワードをしっかり計算してトレードしていますので、トータルとしては利益を出すことができます。
「時々は勝てるんだけど、トータルは結局元金割れしてしまう」というケースが多い人は特にこのPAMM口座を積極的に利用していくことをおすすめいたします。
出金制限されているので管理も安心
「そうは言っても、見ず知らずの人に資産の運用を任せて大丈夫だろうか? 仮に利益が出ても持ち逃げされるのではないだろうか?」
と不安に感じる人もいるかもしれません。
特に海外FXですから、相手は海外ですし、信用して任せるのには最初勇気がいります。
しかし、CMGのPAMM口座に登録されているプロトレーダーはしっかりとした審査を合格していますので信用できます。
また、PAMM口座は資産をプロトレーダーに委託してマスター口座でトレードされますが、あくまでも発注の権限のみです。
マスター口座を管理していても出金の権限はありません。
そのため勝手に資産を持ち出されることはありませんので安心してください。
PAMM口座のデメリット
一方でPAMM口座にもデメリットがあります。
特にネット上で「200%のリターンを実現!」、「絶対に儲かる!」といった誇大広告で集客しているような無名のFX業者は要注意です。
最後にPAMM口座を利用する際の注意点について解説していきます。

損失が出る可能性がある
前提としてハイリスクのFXですから損失が出る可能性は、PAMM口座でもあります。
凄腕の超一流トレーダーですら100%勝てるわけではありませんので注意してください。
特にロックアップ期間はトレードがうまく進んでいなくても出金ができません。
こちらの期間は開始およそ1ヶ月が目安です。
ですから必要以上にロックアップ期間が長い設定になっている場合は、解約できず、損失が膨らみトラブルに繋がる危険性があります。
ロックアップの期間については事前にしっかりと確認しておきましょう。
FXのトレードスキルは上達しない
PAMM口座は委託した資産がプロトレーダーによってどのようにトレードされているのか確認できません。
つまり資産を預けているだけで、超一流のプロトレーダーのロジックやストラテジーを学ぶ機会はないのです。
いずれは裁量トレードに切り替えて自分の力で利益を出せるようになりたいと考えているのであれば、PAMM口座とは切り離してFXについて勉強する機会を作っていく必要があるでしょう。
FXのトレードについてすべて任せるので投資家側の負担はとても軽減されますが、任せっきりになってしまい、こちらのトレードスキルが上達しないという点は一つのデメリットです。
悪徳業者には注意が必要
PAMM口座のサービスを提供しているFX業者の中には悪徳業者も混じっていますので注意してください。
トレーダーの実績が改ざんされていたり、運用金額を偽っていたり、実は初心者同様のトレーダーだったりというケースもあります。
詐欺目的でPAMM口座サービスを立ち上げているところもあったり、自分のアフィリエイト収入を増やすためにトレードを引き受けていることもあるのです。
過大広告で集客している無名のFX業者でのPAMM口座開設は回避した方がいいでしょう。
個人トレーダーからしきりにDMが届くようなケースも参加は避けるべきでしょう。
信憑性のあるデータや情報を開示しており、信頼できるFX業者を利用していくことをおすすめいたします。
CMGのPAMM口座の開設方法や、その運用実績については別の記事で紹介していますのでご覧下さい。
まとめ
国内FXにはないサービスですので、この記事を読んで初めてPAMM口座を知った人も多いと思います。
他にもコピートレードやミラートレード、PAM口座など似たようなサービスがありますので、それぞれどのような特徴があり、自分にはどれが合っているのか確認してから始めるといいでしょう。
PAMM口座とMAM口座は何が違うのかという点についても他の記事で紹介していますので、興味のある方はぜひそちらもご覧下さい。
FXはハイリターンを期待できる投資です。
その分、ハイリスクになってしまい、裁量トレードで資産を減らしてしまったという話はよく耳にします。
だからもうFXはやめようではなく、もっと他に勝つための方法はないのか探してみることをおすすめします。
PAMM口座はそんな人たちを強力にサポートすることができます。
ぜひ勝てるFXを実感してみてください。
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